「LIAR GAME」おすすめガイド☆「欲」と「人を信じる怖さ」が浮き彫りになるマネーゲームで、チームになれるだろうか

　「欲」に目がくらみ、
　「人を信じる怖さ」に耐えきれず先に裏切る。
　人を蹴落としたり、騙したり、利用しようとしたり・・・
　人間の醜さを露呈するマネーゲーム。

　その中で、人は人を信じ、チームになれるだろうか。

作品情報
ストーリー ( あらすじ )
心に効くポイント ( 感想、考察 )
1. コロナ禍で、みんなが改めて考え始めたテーマ
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原作漫画

作品情報

タイトル	LEAR GAME
おすすめ度	5.0
種別/ジャンル	日本ドラマ・映画　/　サスペンス
放送局	フジテレビ系　/　土曜ドラマ枠(シーズン1), 火曜9時枠(シーズン2)
スタッフ	原作:甲斐谷忍漫画『LIAR GAME』脚本 : 古家和尚（シーズン1）, 黒岩勉（シーズン2）音楽 : 中田ヤスタカ
出演	戸田恵梨香, 松田翔太, 鈴木浩介, 吉瀬美智子, 渡辺いっけい
放送時期	シーズン1 2007年4月期, シーズン2 2009年11月期
タグ	ら行, ら, 世界観, 考えさせられる, 頭脳にうなる, 謎解き,　お金, ハラハラドキドキ
関連作品	映画「LIAR GAME ザ・ファイナルステージ」「LAIR GEME -再生-」

ストーリー ( あらすじ )

シーズン1

「バカ正直のナオ」とあだ名されるほど人を信じやすい少女、神崎直（カンザキナオ）。
末期がんでホスピスに暮らす父を看病しながらも、直は日々明るく暮らしていた。

そんな彼女の元にある日「LGT事務局」なる謎の差出人からメッセージカード付きの小包が届く。
中に入っていたのは1本のビデオテープと、そして現金1億円。
メッセージカードには「LIAR GAMEに参加される場合のみ小包を開封して下さい」との注意書きがあり、それを見もせずに開封してしまったことから、直は対戦相手とマネーを奪い合う「LIAR GAME」に参戦する羽目になる。

直の対戦相手は中学時代の恩師、藤沢だった。
直は藤沢の言葉に乗せられ一億円を騙し取られてしまう。
途方に暮れた直は警官の谷村の言葉を受け、3年前にマルチ商法の組織を独力で騙し返して潰した天才詐欺師、秋山深一（アキヤマシンイチ）に助けを求める。
かくして欲望が渦巻く「LIAR GAME」での、直と秋山の戦いが始まった。
wikipedia

心に効くポイント ( 感想、考察 )

人間はお金が絡むと、人が変わると言われますよね。

それは、「欲」に目が眩んで、他の価値基準が崩壊するから。
「得したい」「損したくない」しか目に入らなくなる。

そして、そんな人は、手に入ったら入ったで、
失いたくないという「失う怖さ」にまた翻弄されることになる・・・

ライアーゲームは、そんなマネーゲーム。

が、同時に「人を信じられるか」がテーマでもあります。

なぜなら、人を信じ、チームで動けば
誰も得もしないが、損もしない。
いや、むしろ、得するようにさえ設定されているゲームなのです。

しかし、裏切れば、確実に得するように設定されている。
その中で、互いに信頼することができるか———。

自分さえよければの私欲は、

他者の利益＝自分の不利益

と公式となり、
蹴落としたり、騙したり、利用しようとしたり
人間の醜さを露呈する・・・

自分がそうだから、
他人もそうだろうと人を疑うようになる。

裏切られるのが怖いから、
自分から裏切る。
人間の弱さ。

その中でも

裏切られたり・利用されたりして、傷つきながらも
人を信じ、信じあえることを信じ続ける主人公・神埼直。

彼女のすごさは、ぶれない強さ。

ナオちゃんの信念は誰もが思う理想だけど、
なかなか現実世界でそれを貫ける人は少なくて・・・

でも、どこかで誰もが信じたくて、
いつしかナオちゃんと応援していくのだと思います。

「損得」「支配する側と支配される側」で結ばれたチームと
信頼・みんなにとっていいビジョンで結ばれたチームの対比も
見ることができます。
　

よくも悪くも
何よって人が動き、何によって人は変わるのか。
わかりやすく表現されています。

それを見て「自分はどうしたいのか」
ですね(^_−)−☆

繰り広げられる人間の心模様が、間違いなく
この作品の面白さであり、考えさせられるところ☆

そして、何と言っても、もう一つのこの作品の魅力は!

とにかく、このマネーゲームの攻略が頭よすぎ!!
唸ります!!
もう、これ考えた人、天才!!って感じです!!

不利と思われていた立場が、持って行き方、考え方によっては
誰よりも有利に転じられる点などもすごい。

「世の中、考え方次第」ということを見せてくれます。

もう、この作品の秋山深一（アキヤマシンイチ）役の松田翔太さんが
どの作品よりも、かっこよく見えます❤︎

ぜひ、ドラマのシーズン1から観て欲しいですね。
ゲームの内容が、どんどん高度化していきますので^ ^

そして、映画「ファイナルステージ」で一旦終わり。

「-再生-」編は、プラスアルファといったところです。

こちらは、ゲームの作りとしてはオススメ度が下がりますが
「名声(勝ち・支配力)」がテーマになっています。

人は、「お金」と「名声(勝ち・支配力)」にも弱いですね。

そして、周りの吹き込みによって、
誰かの行動の解釈は曲げられる。

恐れていれば、
恐れているだけそう見えてしまうことも

教えてくれています。

（この辺りをうまく使うのが、
マインドコントロールでもあるのでしょう）

物事の本質が何かを見る力もこの映画では、
驚かされますよ(･ω･)b

コロナ禍で、みんなが改めて考え始めたテーマ

「自分さえよければいいのか」

コロナ禍で、度々、テーマになっていることだと思います。

「自分のことしか考えられない」思考は
周りに及ぼす影響に想像が及ばない幼稚さからくることもありますし

「自分を大切にする」を履き違えているケースも
あるんじゃないかと思います。

「自分を大切にする」=「他の人のことはどうでもいい」

ではなく

「自分と同じくらい周りも大切にする」こと。

もちろん、それは、
決して「自分さえ我慢すればいい」の自己犠牲でもない。

「互いにとって、何がいいだろう」の視点であり

この映画でいう
「ビジョンを共有して、そこに向かう」という意識が
大切なんじゃないかと思う。

「人としてどういたいか」
「気持ちよく自分を生きられるか」でもあると。

それらを考えていく意味でも
この作品は、今、特に求められているように思うのです。

そして、今、時代が変わっていっていると
感じています。