「湯を沸かすほどの熱い愛」おすすめガイド☆心揺さぶる一作

　中野量太監督初の商業用長編映画。
　日本アカデミー賞6部門受賞。
　伏線と回収が秀逸な
　心揺さぶる作品です。

作品情報
予告動画
ストーリー ( あらすじ )
心に効くポイント ( 感想、考察 )
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」をお得に観るには
中野量太監督×高橋かのんトークライブを開催させていただきました
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作品情報

タイトル	湯を沸かすほどの熱い愛
おすすめ度	5.0
種別/ジャンル	邦画　/　ヒューマンドラマ
スタッフ	監督・脚本 : 中野量太
出演	宮沢りえ, 杉咲花, 伊東蒼, 松坂桃李, オダギリジョーほか
公開日	2016年10月29日
受賞	第40回日本アカデミー賞優秀作品賞など6部門受賞ほか多数
タグ	や行, ゆ, 号泣, 母親, 家族, 考えさせられる, 生きる, 余命,

予告動画

ストーリー ( あらすじ )

銭湯「幸さちの湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出しゅっ奔ぽんし銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。

✅家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
✅気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
✅娘をある人に会わせる

その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬おくることを決意する
公式HP

心に効くポイント ( 感想、考察 )

監督は言う

「生」を描きたいから「死」を描きます。

人は1人じゃ生きていけないと思うから
「家族」を描きます。

それが、とてもよくわかる映画でした

「生きる」こと、「家族」について
考えさせられました☆

この映画は、余命2か月と宣告された主人公の話ですが・・・

死んでいく様子を、描いているのではありません

宣告からの苦悩、死をどう受け止めていくか
心の動きに焦点が当たっているわけでもありません

その後をどう生きたか
どう時間を使ったかが描かれていて

今を生きる私たちに
大切なことを教えてくれます

予告を見たときは
死ぬまでにやることリストを作って、
前向きにバリバリこなしていく系?

と思ったけれど

そういう無理やりポジティブなトーンでもなく

家族の中で、
ときには厳しく、激しく
ベースにはあったかい愛に溢れ

地に足をつけて強く生きる(生きてきた)
お母ちゃんの姿がそこにありました

そして「家族」・・・

何を持って「家族」なのか

人が「家族」になっていく姿を
見せてもらったように思います

そうそう、この映画の中では

途中、

「ん?」

と思ったことが

後で

「だからなのねーーーー」

となることや

「えー、それって、そういう意味だったの?」

となる驚きが
所々、散りばめられてます^_−☆

普通はしないけど、
この人は、こーいうことしちゃうのねー
うん、しちゃうかもねーっていうクスッと笑えたり
驚きを伴うその人らしさが出る
人間臭いキャラクターの描き方や

ラストは、もう、ほんと、監督らしいっ!!

と思ってしまいました(笑)(^ ^)

この映画が心揺さぶる理由は、もう一つ。

正しさで共感しようとすると相違が出た時に、
マイナスに揺さぶられるよう。

全ては、それぞれの愛情の表し方なのだけど
「私なら」の思いや、これはだめでしょー!って反応する
自分の持つ「正しさ」に気づく映画とも言えます。

特に、「強く生きる」方向の映画なので
ある意味、今、よしとされてきた流れとは違う場面もあるのでね。
反発が起きる人もいるかもしれません。

それも含めて、見終わった後、
自分の周りの人と感想や意見を交わすと
この映画が問題提起として、いい役割を果たすのではないかと思います。
　