「LOOPER」おすすめガイド☆私が泣いたワケ。

最後には、泣きました。

この涙は、感情移入してとか、
登場人物の言動に感動してとか、
そういう涙とは違います

作品情報
予告動画
ストーリー ( あらすじ )
心に効くポイント ( 感想、考察 )
「LOOPER」をお得に観るには
1. 動画配信で今すぐ観る
2. DVD,Blue-rayを借りて観る

作品情報

タイトル	LOOPER/ ルーパー
おすすめ度	4.0
種別/ジャンル	洋画(アメリカ)　/　SF
スタッフ	監督・脚本 : ライアン・ジョンソン
出演	ブルース・ウィリス, ジョセフ・ゴードン＝レヴィット, エミリー・ブラント
日本公開日	2013年1月12日
タグ	ら行, る, 考えさせられる, 世界観,

参考 : wikipedia

予告動画

ストーリー ( あらすじ )

近未来―タイムマシンは開発されていたが、
その使用は禁じられ、犯罪組織のみが利用していた。

彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前に転送する。
『ルーパー』と呼ばれる暗殺者の元へ―。

凄腕ルーパー、ジョーの元に、ターゲットの抹殺指令が入る。
それは、いつも通りの単純な仕事のはずだった。

だが、送られてきたのは30年後の自分！
引き金を引くことを躊躇ったジョーの不意をつき、未来から来た-自分-は街へと消えていく。

「奴を殺さなければ、自分が消される!」必死に追跡する現代のジョー。

ようやく未来の―自分-を追い詰めたとき、彼がこの時代へ来た、驚くべき理由が明かされる。

男が過去にまで来て変えようとしているものとは?

謎多き未来の独裁者『レインメーカー』とは一体―?
amazon

心に効くポイント ( 感想、考察 )

この映画は、

縛られて目隠しされた人を
撃ち殺すシーンがたくさん出てくるので

そういうのがダメな人は、
見ないことをお勧めします

私も、あんまり好きではないけれど
タイムトラベルもの好きとしては
「タイムループ」が気になって見ました

そして、最後には、泣きました。

この涙は、
感情移入してとか、
登場人物の言動に感動してとか、
そういう涙とは違います

自分の本当の望みの芯に
触れた時に流れる涙です。

私がカウンセリング(仕事)でしたいこと

それは、
世代を超えて、繰り返される
トラウマのループを

気づいた人が
自分で止めること

そのお手伝いです

そして、
力や恐怖、支配でねじ伏せるのではなく
愛で未来を変えていくこと

この映画の口コミを読むと
賛否両論ありますが

2度見たら、
この映画の世界観と
伝えたいことがわかったように
思いました

もし、この映画を見て
よくわかんない、なんでだよ

と思ったら、私なりの考察を書いたので
下をクリックして読んでみてね

この映画の世界観の考察(ネタバレありあり)

この映画で、「よくわからない」「何なんだ」とされている部分を中心に、
考察を書きますね

<現在の自分が指を切られると、未来の自分の指もなくなることについて>

これについては、「なるほど」と言う意見と、「おかしい」と言う意見があります。
「おかしい」と言う人の意見に見られるのが

「もし、現在の自分が指を切られるなら、切られる前に、未来の自分に指がないことを見て
　未来のどこかで、指を切られることを現在の自分が知ることになるはず」

と言うもの

これは、パラレルワールドで説明がつきます。

この映画は、「未来は決まっている」というスタンスではなく
「未来は変わる」というスタンスを取っています。

指を切られて、未来の自分の指もなくなる
ということは、それは、その未来の自分とは、違うパラレルワールドに入った(未来が変わった)ことを
意味する。ということだと思います。

パラレルワールドがいくつもある
と言うよりは、「現実は一つで未来が変わる」という考え方で
作られています

<主人公が未来の自分を撃ち殺すシーンが3回あって、意味がわからない>

これは、私も1回目は分かりませんでしたが
2回見て、意味が掴めました。
これも、パラレルワールド(未来が変わる)ことに関係しています。

そもそもですが、
「ループを閉じる」、閉じたら自由。
ループが閉じられる30年後まで遊んで暮らす。

というシステムが
パラレルワールド(未来が変わる)を生む構造になっています。

なぜなら、ルーパーは、未来から送られてくる人を殺す仕事をし続けて
不要になったら、解雇時に過去に送られてくるという設定です。
これが1回目の人生のはず。

で、ループを閉じると、
2回目の別人生、遊んで暮らすバージョンになる

ループを閉じない人は、ずっと雇用されている設定なので
みんな仕事をし続けている設定です。

( 遊んで暮らした間、1回目にしていた仕事は、
別の人がしてることになるのか?

という疑問は残りますが、
誰でもできる仕事だし、1時間くらいで終わりそうだし
この映画では、そう考えた方が世界観のつじつまがあいます

また、遊んで暮らしたバージョンでも、
過去に送って殺す必要があるのか?の疑問もあります

けれど、30年間は遊んで暮らすと
期限を切ってるので、そういうことなんでしょうね。

ここら辺は、30年生きていることが決定している
「未来は変わらない」ことになっているので
世界観のつじつまが合わないところですが

気づいていない何かがあるのか
タイムトラベル物自体、
そういう矛盾はつきものってことなのか

もしかしたら、2回目については、
レインメーカーが、そうしている可能性があると思います)

主人公の3回の過去に送られ打たれるシーンですが

白い布に顔を隠されて撃ち殺された2回目のシーンが
1回目の仕事を解雇された人生の最後だと思われます。

それを打ち殺して、主人公は、30年遊んで暮らす。
そうして訪れた、30年後の自分が

未来を変えるため、
自分から過去に行ったと思われます。

それが、シーンとしては1回目と3回目

1回目は、現在の自分目線で
3回目は、未来の自分目線で描かれていますが
どちらも同じものなのだと思います

(1回目では、死んだのか?と思われたけど、そうじゃない。
助けられた続きが3回目で描かれています)

<未来では、人は殺せないからルーパーがいる設定なのに、なぜか殺されてる>

これは、遊んで暮らした未来の自分が
捕まって、過去に来るまで間に

捕まえに来たギャングを殺した
妻が殺された

とした場合です

私もそう思いましたが
2回見たら、これ、殺してはないんじゃないかと。
そう考えるとスッキリします。

妻は、殺されていないけど
何をされているかわからない

そして、レインメーカーが続々とループを閉じる指示をしているから
そいつがいなくなれば、自分が過去に送られることもなく
妻とずっと暮らせる。
妻も、危ない目に合わなくて済む

それが望みで、過去でレインメーカーを殺し
未来を変えようとやってきたのでは?と思うのです

<現在の自分が考えたことは
　未来の自分の記憶になるから、自分を殺さなくて未来の自分が止めるのでは?>

そもそも記憶は曖昧なもの。
思い出せないものも、たくさんある

ましてや、未来の自分は
未来が変わって、自分が過ごした思い出がなくなることも阻止したい。

すでに、愛する妻との思い出は
現在の自分が新たな女性を愛し始めたことで
消えかかって、なんとかして思い出を繋ぎ止めている状態。

自分の昔の記憶を繋ぎ止めようといているのに
新たな人生を作り出そうとしている自分の考えなんて
自分の記憶から排除しようと必死なのでは?

<せめて、未来が明るくなるラストを見たかった>

これは、私もそう思いました。

けれど、この映画のメッセージは
「今が、未来は変わり続ける」
なのだろうな

だとすれば、
「未来が変わってよかったね」ではなく
この終わり方である必要があるだろうと思いました

更には、レインメーカーは本当に悪だろうか

悪を終わらせるための悪
つまり、善の意志も感じらるなあと思うのです

なぜなら、全てのループを閉じようとしていたからです。
この組織に関わった人全てを駆逐するつもり

その後、晴れて
悪のない世界を実現つせようとしている
とも受け取れます

そういう意味で
同じ未来になる可能性もあるし

母の愛によって
違うやり方を試みている可能性もある

それを望む!

が、私にとってのラストでした。